osachi’s diary

MS 多発性硬化症が治る!? おJが受けるHSCTを隣で観察記録します。

最後のリタクシマブとブランチ Day+9


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本日、8時半集合、バスで病院へ。最後のトリートメントにリタクシマブと言うマブイ薬をおJの体に投入して、ここクリニカルイズでの治療は終了です。さあ、病院到着。いつものキモセラピールームへ直行です。3時間ポタポタ薬を落としていきます。その間に今までの血液検査の結果表などを頂き退院の為の書類に一枚サインして、病院やスタッフの評価表に記入、全部エクセレントでしょ。

リタクシマブはNeutropenia が終わったら始めるそうで、それぞれ個人のリカバリーによるため今までずっと一緒に治療を受けたいたメンバーが少々入れ替わって今日はグループ2のダンさんとグループ3のいつものアンジェロさん、そしておJの3人が同じ時間にリタクシマブを始めました。

1時間くらい経過した頃、3ヶ月前にHSCTを受けた人が今日は一緒にリタクシマブを受けるということで登場です。この薬、おJもイギリスに帰ったら時々投与しないといけないのですが、今日来たカナダの方(超フレンドリーだったのに名前忘れちゃった!ごめんなさい。)は自国でやるよりメキシコでやった方が良いからという理由で毎回こちらで投薬してるんですって。で、HSCT3ヶ月の先輩ですもん、色々聞きたい事があったんですよ。「その後どんな感じなんですか?」クリニカルイズに来たばっかの時は歩けるけれどバランスが悪くてフラフラ歩いてたんですって。過去を知るハビエさん曰く彼もちょっと今のアンジェロさんみたいな感じだった、との事。アンジェロさんも杖は使わないけれどやっぱりバランスが悪いので歩行困難な方なのです。それが今ではスイスイ歩ける!とてもMSだったとは思えない。3ヶ月でこんなに良くなるのか〜。先輩のアドバイスは「とにかく焦っちゃ駄目」だそうです。「出来ると思って頑張り過ぎないこと。」教訓!

そんなアドバイスをありがたく頂きつつ、キモセラピールームでしとやかに過ごしていた私に目配せする人物が。デビーさん、スプーンを口に持っていくしぐさで、行こうぜっと誘ってきます。来たな!「行きまっせ!メキシカンでゴーすっよね?」「もちろんよ!」「ごっちゃ!」

これも最後のメキシカンブレックファースト?いや、ブランチか。「今日はどこ攻める?」ハビエさんが丁度外にいたのでオススメを聞いてみます。「おっけーいってらっしゃーい。」「なんか力抜けてんなハビエさん。」「良く食うなって呆れてんのかな」「ははは。」アントニーさんのリタクシマブは午後からに決まったので残念ながらいつものジョーンさんがいないのが悔やまれますが、今日もグーグルトランスレートを駆使してメニューを検索です。オーダーまでに時間のかかる困った客にも優しいウェイトレスの女の子がかわゆい!そしてオーダーの合間にパンとサルサ各種をテーブルに運んできてくれました。「なになに。全部乗せちゃえ〜。」「うっわー美味しい!」「これは止まんないよね。やばいよね。」そんな事言いつつガツガツしてたら頼んだ卵や豆やコロッケの様なものが出てきました。これまた今まで食べたのとは違ってうまいな〜。デビーさんもいつも通りいい感じでメキシカン行っちゃってます。「あー、もう帰りたくないよね。」「ほんと、今まで行ったとこどこも美味しかったね。」「あれ、私達何しに来たんだっけ、治療?食べ歩き?」あははは。「まあ、今まで大変だったんだから時にはいいでしょ、こんな息抜きも。」本当にこのHSCTで出会った人達、皆親切でフレンドリーな良い人ばかりで、これも最後かと思うとちょっと名残惜しい気持ちになったブランチでした。

ブランチから戻ったら今回もちょうどいい感じで薬の終わりが近づいてました。何を食べたかアンジェロさんに聞かれて、最初は「あー、まあまあだった。」っと口を濁していたデビーさん。「嘘だろ」 「あー、実は今日もまためっちゃ美味しかったのー。」っと説明始めたデビーさん。止まりません。レストランで食べられないアンジェロさんを思って、まあまあだったって答えてあげたのにね。聞くもんじゃないぜって顔してデビーさんの話を聞いてるアンジェロさんがちょっと笑えた。

さあ、アパートに戻りましょう。明日からフリー。おJが調子が良ければちょっとだけ外に出るのも良いかもね。