osachi’s diary

MS 多発性硬化症が治る!? おJが受けるHSCTを隣で観察記録します。

金銭感覚がつかめません。 Day-5

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アパートの窓から下ばかり見ていたのはもう一つ理由があります。道の脇に屋台が出ていて、近所で働いているとおぼしき人達がランチを食べに来ている姿が何とも羨ましい光景なのです。

昨日、コンサルテーションで体調確認と今後予想される副作用などの説明を受け病院から戻ったらちょうどランチタイム。「これはもしや例の屋台へ行く時が遂にやって来たのではないですかの、おJ殿?」「よし!行こう!」アパートの窓から見ているばかりだった屋台へ座ってしまいましたよ、ついに。心なしか懐かしい雰囲気。おばちゃんに「☆※#%@***☆?」っと聞かれます。ぎゃ、全然何言ってるか分からん。おばちゃんが平たいパンを見せてくれて中に餡子が入ってるのを確認。美味そう!オーケーオケー、これでお願いします。「x☆∼∀‰∅∃∂∼×?」今度は何だ? あ、サルサか! 赤いのと緑のどっちが良いか聞いてくれてるんだ! じゃあ緑でおねげーしやす。と、今度はマッシュルームを見せてくれます。シーシー、それもお願い! あ、おJのと2つね!「ドス、ポファボ!」お、おばちゃんがまたなんか持ってきたぞ。今度はチーズだ。カッテージチーズみたいのとモッツァレラみたいのとどっちが良い?と言いたいようだ。「じゃ、私はこっちのカッテージチーズ。おJは?」「うん、おJはモッツァレラにする。」それぞれチーズを指差したらおばちゃん納得して料理を始めました。さあ、できたてホヤホヤ食べ物が出てきました。おいち〜い!おばちゃん、美味いよ。素朴な味で癖になるぞこれは!飲み物も頼んでみました。もちろん、グイグイっと飲むポーズでボディーランゲージ、流暢です。おばちゃんが瓶のコーラやオレンジジュースが入ったビールケースをそのまま担いできました。あ、ここから選べと、そういう事ですな、おばちゃん。じゃ、この変な色したシューズを2本くださいな。見たこと無いんで試してみたいと思います。栓抜きでヒョイっと開けてくれて、さあ味見。ヨーグルト味だ!甘すぎず、イケるかも。周りをみると学生さんみたいな3人組や働くおじさんらしき人が段々座り始めたので、じゃあ私たちはそろそろお暇いたしましょう。

さて、ここで問題です。レストランではチップを払うのが当然ですが、このような屋台ではどうすれば良いのでしょう。おJ曰く、「屋台はいらないんじゃないかなあ、あー、でも分からん」。えー、そんな曖昧な。「じゃあ、どうする?」「いらないでしょ。」そうかなぁ~。なんか釈然としないまま、屋台を出てメガへ買い物に行きました。と、言うことで、結局チップを払わなかったのです、私。だって小さな小銭がなかったんだもん。ぶちぶちぶち。でも、あんなに美味しかったし、おばちゃん良い人だったし、アパートに戻ってからも心がざわつきます。これはあれだ!明日また食べに行って今日の分と明日の分のチップを払うのだ、これしかない!

そんなわけでおJを急かしてやって来ました、昨日の屋台!メモ用紙にスペイン語で<昨日のチップです。ありがとう。>と書いてお金と一緒にお店に入った時に渡しました。おばちゃん、「あらそんなの良かったのに。」っと言ったと思われます。「で、今日も食べてくの?」っと言ったと思います。「シーシー!昨日と同じでおねがいしまーす!」いや〜、今日もやっぱり美味しいな。お隣の建設現場で働いている青年は別の物を食べてますよ。あっちのも美味そうだな。おJがあんまり青年の食べてるのを凝視するので、ちょっと青年、驚いています。「それ、美味しそうね。」っとスペイン語風英語で言ったらなんとなく通じたようでニッコリ。おJはスペイン語でなんか言ってます。あ、残念、会話になってない。ぷぷぷ。努力は認めるよ、努力は。ドリンクも昨日と同じ物を頼みました。昨日はヨーグルト味だと思ったんだけど、良く見たらパイナップルやマンゴーやイチゴなどが混ざった100%フルーツジュースでした。ヨーグルトどこにも入ってないやん。なんか自分の味覚に自信が… でも美味しっからいいか。あ〜、満腹、満腹。さて、お腹もいっぱい。今日もこれからメガで食料品を買いに行きますか。

支払い時、今日はドーンと威勢よくチップを払いました。そしたらお店の人全員がいやそんなに、みたいな感じです。あれ、ヤバ、気前良すぎたかな?おJも横で「いやそれはっ」てびびってます。って、もうおばちゃんにお金押し付けちゃったよ。私に財布持たせるからこうなるんだよ、今更引っ込められないよ、ひ〜!

メガへの短い道中、先程の払いすぎたチップについて私はひとしきり反省していました。で、結局おJからは、言葉の分からない自分達に辛抱強く説明してくれて接してくれたお礼だから、お店の人良い人だったし、また行けばいいし、いいじゃない。とご同意いただきまして、まあいっか。そ、そうだよね、すんごく喜んでくれて私達も気持ちよかったし。そうそう、良いのだ。悪い事したわけじゃないんだし!

しかしメキシコのチップ制度、これは慣れるまで時間が相当掛かりそう。まず言葉が通じないのは面白いけど難しいよね。いろんな事が。帰ったらちゃんとスペイン語、勉強しようかな。なーんて思ったりした屋台ランチでした。

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