osachi’s diary

MS 多発性硬化症が治る!? おJが受けるHSCTを隣で観察記録します。

長ーい長い一日 Day-13


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始まりました。朝7時。バスに乗ってクリニカルイズへ向います。患者数は13人、HSCTのグループは4つに別れていて、私達はグループ3です。おJは昨晩から絶食、水も禁止です。と言っても昨日遅くにたどり着いたのでアパートにはまだ何も食料が無いのですが..

先ずは血液検査。血をとっぷり抜かれた後、おJは尿検査の為昨日から我慢していた水をやっと飲む時が来ました。全員が検査を終えたところで又バスに乗り込み今度はレセプションの為ホテルへ向います。でもまだおJだけ尿意を催しません。困った。「後でサンプルを病院へ持ってきてくれたら良いわッ」てな事で私達もバスに乗りますが、あれだけ水を飲んだ後、突如尿意を催すのではないかと心配です。おJのMSはトイレのコントロールがとても難しいのです。ドキドキ。

と心配している間に目的地へ到着しました。レセプションでは軽食とコーヒーが用意してありました。昨日の夜からご飯食べてないので軽食がキラキラ光って見える!

ここではドクターと患者とケアラーが一同に会してHSCTの説明、質疑応答が行われます。皆真剣に話を聞いているのに私は昨日もほとんど眠れなかったのと疲れで眠くて仕方ありません。早う終わらんかいな。さて、そんな睡魔との戦いのレセプションが終わった瞬間、おJが尿意を催しました! やっとかい!

この後、私達のグループは暫く休憩。しかし、おJは昨日の遅れを取り戻す為また病院に戻ってMRI検査です。これがまた長いシリアスなMRIで2時間もかかります。私は外で待ってる間にまたもや酷い睡魔に教われグワングワン。頭が後ろに行っちゃたよ。ながーいMRIの後で胸のレントゲン検査を済ませ、先程の尿のサンプルを提出して、これでおJもやっとグループ3のメンバーに追い付きました。その間、グループ3と4のメンバーは何処かのマーケットに皆で遊びに行ったそうです! 羨ましい、羨ましい、ジェラシーです。私達は検査の後、アパートへ戻りましたが、未だに食物を買いに行く時間がありません。30分程休憩してこの後、また検査です。

ハビエさんが私達の部屋へ様子を見に来てくれました。「なんにもマトモなご飯を食べてない!」嘘泣き。ハビエさん「ごめんね、買い物連れて行ってあげられなくて、でも今日はもう時間がないから検査の後レストランかテイクアウトする?明日、買い物に一緒に行くよ」っと提案頂きました!優し〜い、ハビエさん!「イエーイ!そんじゃ、プエブラのローカルの人が食べに行くようなタコスの店に行きたーい」検査の後が楽しみです。ごはん、ごはん。やっとまともな食事にありつけるぞ!

さて病院をはしごの本日、今度は胸部の検査とお昼に撮りたてホヤホヤのMRIの映像写真を持参してそれぞれのドクターと面談です。MRI映像をみて神経科のドクターが「ここにMSが、あそこにMSが」っと色々怖いことを言ってくれます。そして今までの症状などを聞かれて「なるほどね~」うへ~、スマイルなしで言われるとマジ怖いっすよ、ドクター! 次の胸部の先生は優しい感じで思わず比較してしまいましたよ。

さーて、これで今日のすべてのスケジュールをこなしました。長ーい長い検査の日でした。さささっ!ハビエ殿、ローカルの人が集うタコスへ連れて行ってたもう!

グループ3の他のメンバーに今からご飯に行くだけどって話したら、皆も行くっと乗ってきてくれました。では全員でレッツゴー!

タコス、タコス、タ~コス。到着しましたが、一人ケアラーの奥さんが何故か泣き始めました。ええええ、どうしたの! どうやら例の神経科の先生の言い方が冷たかった様で自分の旦那さんはHSCTを受ける基準に達してないかも、もしかしたらHSCTを受けられないかもしれないっと心配になってしまったようです。ハビエさんが慰めますがいよいよ涙が止まりません。高ぶっちゃったんでしょうね、分かりますよその気持。そこで私達ともう一カップルの4人で先にご飯をすることにしました。ハビエさん頼りでしたが、ええい、メニューよどんと来い!なんだか良くわからず戸惑っているとなんと英語を話すスタッフがおりましたよ、ラッキーです。説明いただき何とかオーダー。 

う!うんまーーーーーい!最高、バカウマのタコスです。ハビエさんが戻って来るまでに全員ペロンと食べ終わってしまいました。

いや~、長くて辛い一日でしたがこの絶品のタコスで幸せが舞い戻ってきました。こんな美味しいタコスの店に連れてきてくれてハビエさんありがとう!あなたは私たちのヒーローですよ。